お葬式あれこれ
項目ごとに回答を掲載
Q1 家族亡くなった時に準備することは?
A.最近では葬儀社さんが必要なものを、ほぼ準備されることが多いです。
それでもご遺族の方に準備して頂きたいものは、生前『五重相伝』や『受戒会』をお受けになられていたり、『贈り五重』で戒名を頂いていたなら、その際に授与される『伝巻(巻物)』と『浄依』です。
棺の中に入れるべきものなので、きちんと保管して頂きたいものです。
Q2 棺に入れるものは?
A.Q1にもあるように生前『五重相伝』や『受戒会』をお受けになられていたり、『贈り五重』で戒名を頂いていたのなら、その際に授与される伝巻(巻物)と浄依です。浄依は御遺体の上に掛けてあげ、伝巻を胸元あたりに安置されるのがよろしいかと思います。
また生前御愛用されていた数珠やお経本も一緒にお棺に入れることが望ましいです。
Q3 「満中陰(49日)までの期間」が『3ヶ月にまたがったらダメ』って本当?
A.満中陰(49日間)は7週間です。1ヶ月の後半になくなると、満中陰を迎えるまで3カ月を必要とします。
昔、「家族が亡くなった時は満中陰(49日)まで喪に伏す」という意味を込めて、ただひたすら喪に伏すために、お仕事等全てお休みして満中陰(49日間)を過ごすという慣習があったようです。
しかしお商売人さんの間で、「3ヶ月も休んだら仕事にならない」ということで『3ヶ月にまたがるような日に亡くなってはいかん』という訓示が生まれました。
それがいつの間にか世間に広がり、『3ヶ月にまたがるような日に亡くなってはいかん』ということが、本来の意味とは違ってただ単に『3ヶ月またがってはダメ』ということに変化したようです。
こういったことから考えると、特別な意味合いがある訳では無いのでご安心ください。
Q4 満中陰(49日)の法要までに準備することは?
A.満中陰(49日)を迎えると、それまでの『白木位牌』から、『塗り位牌』に変わります。
これは『新しい』や『急な出来事』を周囲に伝える際に『白木』を用いるという、日本の文化に因んでいます。 満中陰を迎えこれから新たに阿弥陀様のもとでお修行される『菩薩(ぼさつ)様になった』ということを周囲伝えるために、塗り位牌に変わるのです。
ですので、満中陰を迎えるまでに『塗り位牌』を準備する必要があります。お仏壇店に連絡して準備されることをお願いします。
また中には『繰り出し位牌』という位牌を代々お持ちのご家庭があると思います。その場合は、新しい木片にご遺族で記入されるか、上福寺まで記入をご依頼されればと思います。
そして関西地方には『お餅切り』という習慣があります。お餅きりを希望される場合は、お餅屋さん(この辺では青木松風庵)の方に『49日に使うカサのお餅』の注文の方をお願いします。
Q5 満中陰後の『白木位牌』はどうなるの?
A.満中陰後の白木位牌は上福寺の本堂にてお祀りしています。
ですので、満中陰後は上福寺にお持ち頂くか、法事後にお預け下されればと思います。
Q6 小さなお骨壷はどうなるの?
A.『のど仏』が入っているのが小さな骨壷です。
当寺の『施餓鬼会』の際に、初盆を迎える仏様の回向をさせて頂いてますので、それまではご自宅のお仏壇にて安置されますことをお願いします。
その後、ご遺族様のご自宅で安置し続けることもよろしいですが、総本山知恩院等で納骨を受け付けています。納骨を希望されるされる場合は、各寺院さんにお問い合わせの上、納骨されるのがよろしいかと思います。
Q7 中陰塔婆はどうすればいいの?
A.満中陰(49日)を迎えるまでの7日ごとの御法事の事を『中陰(ちゅういん)』と言います。その際に用いる『中陰塔婆』は7日ごとの御法事が終わってから、その都度墓前に安置されればよろしいと思います。
Q8 『永代供養』って何?
A.『永代供養(えいたいくよう)』とは『御遺族様のお家の方だけでなく、その菩提寺(ご先祖代々お付き合いのあるお寺)においても、新仏様を永遠に供養し続ける』というものです。
新仏様の永代供養を御依頼される場合は、当寺までご相談頂ければよろしいかと思います。